該当なし
インデックス新 外国映画⑧ や行
インデックス新 外国映画⑨ ら行~
お知らせ
映画タイトルのインデックスの更新が昨年末からできなくなり、書き直そうとしたもののうまくいかず、
しかたなく最近の分は別につくることにしました。
↑メッセージボードから行けますが、二本立てになってしまい、見づらくてすみません・・・
パレードへようこそ
映画「パレードへようこそ」平成27年4月4日公開 ★★★☆☆
マーガレット・サッチャー政権下の1984年夏、ロンドン。
炭鉱労働者のストライキの報道を見たマークは、彼らを救済すべく仲間たちと募金活動をすることに。
しかし、ゲイとレズビアンの活動家グループであるマークたちが必死でかき集めた支援金を受け入れる炭鉱団体はなかった。
それでもマークたちはめげず、労働者たちに直接寄付金を渡すためロンドンからウェールズへ向かう。
(シネマ・トゥデイ)
「イミテーション・ゲーム」のアラン・チューリングが、ゲイを隠してひっそり自殺してから30年後のイギリス。
時代は今から30年前のサッチャー政権下です。
同性愛者たちはカムアウトしてパートナーと生活しているものの、まだまだ差別はされていて
デモやパレードをしては警察の取り締まりを受けていました。
「そういえば最近あんまり警察が来ないぞ」
「それは炭鉱夫たちのストの取り締まりに行ってるからだ!」
ということに気付いた彼らは、彼らのための募金をして、マイノリティ同士連帯することを思いつきます。
募金はそこそこ集まるものの、こちらがゲイの団体(LGSM)と知ると電話を切られてしまう・・・
その中、ようやく南ウエールズの小さな炭鉱が支援を受け入れてくれて、先方の委員のダイが訪れるも
レズビアンのLをロンドンのLと勘違いしたことが判明。
それでもダイ(バディ・コンシダイン)は、彼らに感謝し、
「皆さんがくれたのはお金だけでなく友情だ」
「巨大な敵と対峙しているとき応援してくれる人がいるのは大いなる幸せ」と
お礼に彼らを招待してくれるのでした。
で、それに乗っかってのこのこ出かけていったら、拍手してくれるのは委員会のメンバーだけ。
恐ろしいアウエイムードのなか、最初にこの奇妙な同性愛者たちに興味を示したのが女性たち。
生まれて初めて見るゲイやレズの彼らですが、話してみると
「けっこう楽しい子たちじゃない!」
ダンスや料理で意気投合し、次第に打ち解けていきます。
ゲイのジョナサンのアドバイスで不当に投獄されていた炭鉱夫たちが帰宅できたり
男たちも少しずつ心を開くようになるのですが、
最後まで同性愛者を認めようとしない頭の固い親子がいて、タブロイド紙にチクったり
逆にマイノリティになった方が逆襲にでたりするのですが、ここでは完璧裏切り者扱いです。
だいたい、少数派のほうが必至ですから思い切ったことする確率高いです。
炭鉱ストライキだって時の政権に刃向かってるわけで、不毛なストライキする前に
赤字をなんとかすべく再建計画だしたり出来ないのかなぁ~
この映画cocoのレビューでは100パーセントの最高評価でして、期待値満々で出かけたんですが
赤字炭鉱を切り捨てたサッチャー首相が悪の権化みたいな言われようなのと
「警察にいじめられてるもの同士で連帯しよう」というのがそもそも理不尽。
リパブリック讃歌や80年代のロックやポップスの使い方がうまくて気持ちを持って行かれそうになりましたけど
他の人のレビューのような感動や高揚感はありませんでした。
もともと「組合」や「ストライキ」に嫌悪感持っているからでしょうが、これも「偏見」なのかなぁ?
主人公にあたるのは調理師学校に入ったばかりの20歳の青年ジョーでして
ゲイパレードでたまたま旗を持たされた彼が、親に内緒で活動に参加しているうちにのめりこんで
学校は停学、そのうちに親にもバレて、家を飛び出し、21歳の誕生日に晴れてゲイデビューしてめでたしめでたし・・・・
って、めでたいか??
エイズの治療法もないころだったし、親目線だと、絶対にめでたくないと思うんですけど。
ジョージマッケイは「サンシャイン歌声が響く街」でもボンクラな明るい青年で、
頼りなさげなので、本当に心配になってしまいます。
この映画、ジャンルの割に、何気に大物俳優がたくさんでてくるからビックリです。
映画をほとんど見ない人でも
ハリーポッターの「あの人」やパーレーツ・オブ・カリビアンの「あの人」やシャーロックの「あの人」が
イメージとは真逆の役ででてくるから大興奮ですよね。
ストーリー自体は、あんまり頭の良くない人が考えたフィクションのように見えますが
意外や意外、実話が元になっているようで、「最大の実話ポイント」が
1985年6月29日のゲイパレードの先頭を歩いたのは、何と
「炭鉱夫たちの組合のあっちこっちの支部」たちで、それぞれの組合旗をもって
支援してくれたLGSMへの恩返しに大勢が行進に参加した・・・という史実。
ジョナサンやマークも実在の人物だそうで(写真はなかったけれど)エンドロールで紹介されていました。
同じイギリスでも北アイルランドやスコットランドはずい分映画になっていますが、
今回登場したウエールズも(ロンドンからさほど離れていないのに)言葉もずいぶん違うのにも驚きました。
マジック・イン・ムーンライト
映画「マジック・イン・ムーンライト」 平成27年4月11日公開 ★★★★☆
ある大富豪をとりこにしているアメリカ人占い師の正体を暴いてほしいと頼まれる。
南フランスの富豪宅を訪ねるも占い師ソフィ(エマ・ストーン)が発揮する驚異的な透視能力にただただ驚かされ、
それまでの人生観を覆される羽目に。
その上、かれんな容姿で明るく活発な彼女に魅了されてしまい……。(シネマ・トゥデイ)
舞台の上でやるマジック(手品)は種もしかけもあって、決してマジック(魔法)ではないけれど
見る人は気持ちよくだまされるつもりで見たほうが楽しめますよね。
1928年ベルリン。
怪しげな中国人ウェイ・リン・スーの扮装で、人体切断や象を消したりの大掛かりなイリュージョン。
今だとけっこうネタバレしてるので、そんなに驚きませんけど、当時としては斬新で
もう客席は大興奮。
ただ舞台裏に引っ込むとスタッフにダメ出しの連続。
「きちんと合図しなきゃ君を刺殺して、私の衣装が血まみれだ」とか、感じ悪~い!
この男、本名はスタンリー・クロフォードというバリバリの英国人で
舞台での「魔法」にはすべてタネがあるように、この世の中には超常現象なんてない!といいはる現実主義者。
ある日、彼の楽屋に幼馴じみのハワードが訪れ、知人の妻の実家の大富豪の一家に
怪しげな占い師親子が住みついて財産をねらっているらしい。
誰もインチキをみやぶれないので、スタンリーなら化けの皮をはがせるのではないか、
降霊会をひらいて亡き夫の霊を呼ぶから、その時に同席してスタンリーにトリックを見破って欲しいというのです。
「もしかして彼女は本物かもしれない」というハワードに
「いや、降霊会もバチカンも世の中はインチキだらけ。術のからくりを見破ってやる!」
と自信満々で乗り込みます。
ハワードの知人の精神科医はかなり疑り深い精神科医ですが、彼すらまんまと騙されている模様。
彼の義弟にあたる御曹司のブライスに至っては、その占い師ソフィーにぞっこんで
ウクレレで「ソフィーにささげる歌」を作って真剣に彼女との結婚を考えています。
当然ながらこのボンクラ息子には「なよなよのウクレレ野郎!」とボロカス発言。
他の初対面の人たちにも相変わらす失礼なスタンリーをみて
「何も信じず人生を無意味と言い放つ神経症の人格障害」
「幼稚な思考を絶対に許せない不幸な男だ」と精神科医は分析します。
そしてソフィー登場!
奸婦の風貌ではなく、スピリチュアルな香りただよう、無垢な若い女性にちょっと驚くものの
「米国人のジプシー女に騙されてなるものか」とスタンリー。
スタンリーはウェイ・リン・スーであることを隠して英国人の貿易商を名乗るのですが
初対面で「中国人の影が見える」といい、
叔父の溺死を当てたり、前の彼女ジェニーのことまで知っています。
「ジェニーはあなたを捨てた。厭世的で陰気な男を誰が愛するものですか」
とソフィーも負けてはいません。
降霊会はこんなふうに手を握ってみんなで亡き当主の霊を呼び寄せるのですが
イタコのようにソフィーに霊が撮りつくのではなく、質問にイエスは1回、ノーは2回音を鳴らす、
ということで意思を疎通するもののようです。
ハワードとスタンリーは傍観者で傍らで見守っているのですが、急になんの仕掛けもなくろうそくが浮いたり
なんか、非常に本物っぽい!
ソフィーとスタンリーも反目しながらも、次第にちょっと打ち解けてきたりします。
スタンリーには彼の性格を熟知したオリビアという知的な婚約者がいて
ソフィーもブライス(ウクレレ男)から求婚されているから、この二人がくっつく可能性は少なく
第一コリン・ファースとエマ・ストーンでは30歳くらい歳の差がありますよね?
私は二人とも大/好きな俳優なのでそんなにイヤじゃなかったですが
「天敵みたいにやりあう男女がやりあっているうちに恋におちる」というのはいかにも使い古された筋書きで
しかもこのスタンリーというのが、まるで監督のウディ・アレンの分身に他ならないのです。
そうなら占い師がケイト・ブランシェットとかティルダ・スウィントンとかだったらお似合いなのに
今まさに旬の26歳のエマ・ストーンに素敵なチャールストン世代のレトロファッションを身につけさせて
それで二人をいいムードにするなんて、「(ウディ)ジジイの公私混同」みたいで感じ悪いです。
だからでしょうか、世間の評価はそんなに高くはありません。
でもストーリーはけっこう面白くて、もちろん単純な「スクリューボールコメデイ」なんかではありませんよ。
スタンリーには大好きな叔母がいて、彼女の昔の秘めた恋までソフィーは言い当てるのですが
その叔母が車の事故で瀕死の重傷を負った時、おもわず(いないと信じてる)神に祈ってしまうのです。
しかも、もし叔母が死んでしまったとしても、ソフィーの力で会話できるかもしれないと・・・
「合理的な人間が非合理を信じたら正気を失う」
なんていっていた彼が霊界を信じることで「死にも希望がある」と思うようになります。
ウディ・アレン作だということを意識しなければ、ひょっとして「スピリチュアルな方向へ?」
と思ってしまうのですが、そこはそれ。
ソフィーに惹かれてしまった(これは本当)スタンリーの愛の告白は
「君もどす黒い心のどこかで私を想っているはずだ」とか失礼千万。
霊界を信じる記者会見をしたと思ったら、彼女のペテンを見抜いた途端豹変したり
それでも彼女への愛は変わらなかったり、ちょっとすっきりしないラストですが、
そもそも超常現象を信じるか信じないかに二分すること自体無理なのでは?
私は霊媒師の祖母の影響で幼いころはとても霊感の強い子だったので(←これ本当!)
「超常現象はある」とは思っているんですが、そういうのを人前で披露して
「必ず成功する」人をみるとなんか胡散臭いです。
手品は職業にしていいけど、霊媒活動はボランティアでやるものでしょう。
マネージャーの母にいろんなことを強要されてるソフィーにとても同情と共感をしてしまいます。
彼女はあきらかにトリックなしの超能力者であるのは間違いないし、
個人的には好きなストーリーでした。
エマ・ストーンは「バードマン」のサムとは全然真逆の女性を演じていますが
両方はまり役で、本当に次回作が待たれます。
ソロモンの偽証 後篇 裁判
映画「ソロモンの偽証 後篇 裁判」 平成27年4月11日公開 ★★★☆☆
原作本 「ソロモンの偽証」 宮部みゆき 新潮社
被告人大出俊次(清水尋也)の出廷拒否により校内裁判の開廷が危ぶまれる中、
神原和彦(板垣瑞生)は大出の出廷に全力を尽くす。
同様に藤野涼子(藤野涼子)も浅井松子(富田望生)の死後、沈黙を続ける三宅樹理(石井杏奈)に
証人として校内裁判に出廷するよう呼び掛ける。
涼子は柏木卓也が亡くなった晩、卓也の自宅に公衆電話から4回の電話があったと知り……。(シネマトゥデイ)
前篇から約1か月たっての後篇公開。
シネコンでは前篇も同時に上映しているところもありますが、公開後間もないので通常料金!
(寄生獣の前篇は旧作扱いで1000円なのにね)
後篇でも最初に前篇のあらすじが紹介されるので、(前もって登場人物の相関図を見てから行けば)
特に問題ないような気がしました。
クリスマスイブの雪の夜に起こった男子中学生柏木の転落死について
学校一のワル大出が突き落としたのを目撃したという怪文書がでたものの
警察では自殺と断定。
そしてその目撃者のひとりの事故死。
事件をうやむやにしようとする大人に対して、真相を知りたい子どもたちは、
自分たちの手で校内裁判をやろうとしている・・・
↑
まあほぼこれだけのことで、結末につながるような伏線は少なかったような。
(あまりたくさんは書けませんが)原作本の冒頭は電気屋のおじさんの目撃譚から始まりますが
映画では(非常に重要な部分なのに)後篇でやっと登場。
うーん、あらすじに省略されたような前篇の伏線は(これもあまり書くとネタバレになりますが)
弁護士役の神原の言動について感じるちょっとした「違和感」くらいでしょうか。
さて、後篇はそのほとんどが「学校裁判」の法廷シーンに割かれています。
映画での「法廷もの」の楽しさは、検事と裁判官の丁々発止のやりとりや、
その中から思わぬ真実が表れたり形勢が逆転するときのわくわく感がたまらないですが
この映画のなかでは、検事は必ずしも被告を有罪に導こうともしないし、
逆に弁護士も被告人の信頼を得た共同体というわけでもなく、
とにかく勝ち負けよりも包み隠さず真実を明らかにすることが目的なので
映画的にはそんなに楽しいものとはいえません。
多感な14歳の中学生たち。
人から傷つけられ心が血まみれになった時、一度や二度は自殺を考えることあるでしょう。
それは成長の過程で、起こるべくして起こるものと私は考えますが
「自殺を考える」というのはあってはいけないもので、誰かが死んだりしたら大騒ぎで
命の教育やら「心のケア」のために大人たちは必死できれいごとを並べるんですが、
「命はなによりも大切なもの」と100万回教えたところで伝わるものなんでしょうか?
暴力というのは力によるものだけじゃなくて、言葉の暴力も、です。
こちらのほうが加害者の自覚が少なくてむしろ問題かもしれません。
「暴力はいけないといってるのに助けないのは口先だけの偽善者だ」
「結局君は自分の過去から逃げているだけ」
「空っぽで鈍い君は存在するだけで罪になる」
酷い言葉の謗りに傷つき、(言葉を発した人間が)死ねばいいのに・・と思った自分を責める。
自殺しようとする友だちを救えなかったのは自分のせいで「未必の故意」による殺人行為だ・・・
とさらに自分を追い込む。
「見て見ぬふりはいじめているのを同じ」という声に自分を全否定して死を考えるも
そこから立ち直れるのは、親友や家族の存在?辛い記憶の中のしあわせな思い出?
神原や涼子の告白はあまりに悲痛です。
みんな苦しみながら戦いながら克服し、他の人が自分と同じように苦しむことがないようにと願うのです。
さすがに私自身の14歳の記憶ははるか昔なので、私はむしろ彼らの親たちのことを考えていました。
樹理の親子関係は明らかに問題があるし、モリリンは教師としては明らかに未熟すぎますが
一見普通に思える柏木の家や涼子の両親の対応はあれで良かったんだろうか?
苛立っている涼子に母親は
「どうしたの?あなたらしくないわ」というんですが
「私らしいって何?なんにも知らないくせに」と言い返されるのです。
赤ちゃんのときからずっと育ててきて親はわが子のすべてを知っていると思ってしまうけれど
もう14歳の子には一個の人格が芽生えていて、自分の力で歩き出しているんですね。
ああ、私はちゃんと娘たちに向き合ってきただろうか?
受験のことばかりうるさく言い過ぎなかっただろうか?
もう、反省材料ばかりです。
二人の中学生の命が失われているから「事件」ではありますが、
そのうらに横たわるのはどこにでもある中学生の日常なのです。
主人公の涼子はすきのない完璧な優等生だからこそ、彼女の苦しみが胸にささります。
藤野涼子のおさえた演技が光りますね。
前田前田のお兄ちゃんも等身大の中学生で自然な演技。
原作では実質主役級だったのに、出番少なくてちょっと残念でした。
樹理とその母の親子関係は、ホラー映画みたい。
評価高いようですが、私にはやりすぎに思えました。
学校の敵役の教師二人もあんまりにも悪すぎるし、大出の父の暴力も常軌を逸していて
ありえないでしょ?って思ってしまいました。
松子は天使すぎだし柏木はサイコパスすぎだし、けっこう極端な演出だったかな?
前後篇あわせて4時間半の大作ですが、文庫本6冊読むよりは手軽ですけどね。
滝を見にいく
映画「滝を見にいく」 平成26年11月公開 ★★★☆☆
7人の中年女性たちは温泉付き紅葉ツアーと銘打った旅行に参加し、
それぞれが思い思いに山道の散策を楽しんでいた。
だが、彼女たちの先に立って案内していたツアーガイドの姿がこつぜんと消え、
7人は山中に置き去りにされてしまう。
携帯もつながらず、食べる物も宿泊できる施設もない中、彼女たちはサバイバル生活を余儀なくされ……。
(シネマ・トゥデイ)
「幻の滝と紅葉を見に行くツアー」に3万円払って参加したのは
パート仲間のふたり、
趣味のカメラ仲間のふたり、
それにひとりで参加した3人・・・の計7人(40~70代)です。
バスの中ではガイドの話聞かずにお菓子食べてしゃべってばかりの2人が大写しになっていましたが、
同じオバサンでもいろんな人がいて、だんだん人となりが明らかになってきます。
バスを降りで山道を歩きだすのですが、みるからに頼りないガイドは案の定、道に迷い
ツアー客を置いて道を探しにいってそれっきり。
つまり、7人は山の中で遭難してしまうのです!!
携帯の電波は立たず、日は暮れていくばかり。
やむなく野宿することを覚悟して、それぞれの持ち物を集め、木の実やきのこを調達して
「無事生還する」ことを目指します。
まあね、実際はこんな観光地で遭難することなんかありえないし、
ガイドがいくらバカでも、まともなツアーだったら旅行会社や旅館が捜索してくれると思いますけどね。
「もしも見ず知らずのおばちゃんたちが山で遭難したら」のワンシチュエーションドラマで
(映画だと変だけど)舞台でやったらそんなに不自然ではないかもしれませんね。
メンバーは次の7人。
① 谷(ユーミン) 独身の美容師。 傷心の失恋旅行
②関本(セッキー) 夫を去年亡くす。 太極拳が趣味
③根岸(ジュンジュン) 手芸が好き 旅行は娘からのプレゼント
④花沢(師匠) カメラが趣味
⑤三角(スミス) 師匠の友人
⑥桑田(クワマン) 腰痛持ち
⑦田丸(ユミ) クワマンの友人 オペラが趣味
「滝を見に行く」という共通の目的があるのだから共通点ありそうなもんですが
滝の写真を撮る気満々の師匠以外は、なんか日常を離れて気分転換したいくらいの参加動機なので
何一つまとまりのない7人が、「遭難!」に遭遇して次第に変わっていく、という話。
だいたい、滝を見に行くんだったら、私だったら間違いなく25万分の地形図を持参すると思うんですが
その時点でもう仲間外れですかね?
太陽が出てれば大体の方角だってわかりそうなもんですが、
スミスに至っては「歩いた道にとんがりコーンを撒く」ことで目印にするという暴挙。
これって「ヘンゼルとグレーテル」のまね?貴重な食料なのにね~
写真好きの最年長の師匠はさすがに年の甲で、動植物には詳しくて
パンツをINしてプロ仕様のカメラマンベストに一眼レフのカメラ。
「趣味が充実している人を見るといらつく」というユーミンは、楽しみだった温泉にも入れず
タバコふかしながら愚痴をこぼします。
おばちゃんたちは、わずか7人とはいえ、少しでも気の合いそうな人を見つけて派閥つくるんですが
ピンチになればなんとなく力を合わせて団結して笑顔になるのがちょっと可愛いですね。
彼女たちは厳密には遭難はしてない気もしますが、
携帯の電波が経たなくなった時点で精神的には「遭難」なんでしょうね。
いい年したおばさんたちだったから、文句言いながらも無事に過ごせたけれど、
若者たちにここまでの「生きる力」はあるのでしょうか?
ところで、7人のキャストはだれひとり知らない人で、全く演技経験ない人も何人かいたとか。
素顔はこんな素敵な女性たちです。
一番おとなしくて内気なジュンジュン役の女性(右から2番目)は妙高高原の本物のガイドさんだって!
山道を軽快に下りたりヘビを掴めたり、この人ただ者じゃない!と思ったらやっぱりね。
たしか携帯の着信音は「ヤギの泣き声」だったんですが、これ自前の携帯だったかもしれません。
ほぼ素人のオバサン集めてそこらへんの山で撮った超低予算映画でして
こんなの映画館でやっていいんですか?ってレベルなんですが、私はけっこう好きでした。
モーツアルトの音楽がちりばめられているところ・・・・
特に大好きなクラリネット五重奏曲のそれも第4楽章!が登場してうれしくなりました。
みんなで「クマに襲われたらどうしよう」といいながら野宿するシーン。
そこでみんなで歌うのがなんと奥村チヨの「恋の奴隷」というのも最高でした。
私は自分がおばさんのくせして、けっこうおばさんに囲まれるのが苦手で
レディスデイにグループで映画館に乗り込んでくるオバサン軍団は特に嫌なんですが
これを見てちょっと好きになったかも。
久しぶりに水曜日映画を観に行こうかな?
これから読みたい原作本⑥
▲4月18日公開「インヒアレント・ヴァイス」 →「LAヴァイス」トマス・ピンチョン 新潮社
▲4月25日公開 「王妃の館」 →同名 浅田次郎 集英社
△5月1日公開予定 「アラヤシキの住人たち」 → 同名 本橋成一 農山漁村文化協会
5月1日公開予定 「ビリギャル」 →「学年ビリのギャルが偏差値を40あげて慶応大学に現役合格した話」 坪田信貴 角川書店
△5月9日公開予定 「ホーンズ 容疑者と告白の角」 → 「ホーンズ角」 ジョー・ヒル 小学館文庫
△5月16日公開予定「駆込み女と駆出し男」→ 「東慶寺花だより」 井上ひさし 文春文庫
5月22日公開予定「メイズ・ランナー」 →同名 ジェイムズ・ダシュナー 角川文庫
▲5月23日公開予定「イニシエーション・ラブ」 → 同名 乾くるみ 文春文庫
△5月23日公開予定「リピーテッド」→ 「わたしが眠りにつく前に」 SJワトソン ヴィレッジブックス
△5月30日公開予定「誘拐の掟」→ 「獣たちの墓」 ローレンス・ブロック 二見書房文庫
▲6月27日公開予定 「アリスのままで」 → 「静かなアリス」リサ・ジェノヴァ 講談社
▲はすでに読んだ本
△は手元にあるがまだ読んでない本
今回は手元にあるチラシといっしょに写してみました。
自分が見る可能性あるものは大体もらってるつもりの「ただでもらえるチラシ」ですが
けっこう揃ってないものがあることが発見!(これから配布のものもありますが)
↓これらは「チラシ待ち」です。
セッション
映画「セッション」 平成27年4月17日公開 ★★★★☆
名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)。
そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。
ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、
その指導に必死に食らい付いていくニーマン。
だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。 (シネマ・トゥデイ)
J・K・シモンズは本作で助演男優賞を総なめしたようで、こんなに獲るのはクリストフ・ヴァルツ以来?
助演が良い映画はたいてい面白いし、音楽映画は好きなジャンルなので,期待満々でした。
シモンズはさすがに評判通りの圧倒的な迫力でしたが、
私はむしろ主役のマイルズ・テラーをもっと評価してあげるべきだと思いましたが・・・
あと、これを音楽映画と思って観ないほうがいいかと。スポーツ映画、いや格闘技に近いかもしれません。
名門シェイファー音楽院に入学したニーマンは、プロをめざし練習に明け暮れる日々。
ある日彼はフレッチャー教授から彼の指揮するスタジオバンドの控えのドラマーにスカウトされます。
彼はたいへんな鬼教官で生徒たちに罵詈雑言を浴びせ、物は投げるは平手は飛ぶは・・・
クラシックならともかくジャズやるのに生徒たちがこんなにピリピリしていていい演奏ができるのか?
って思っちゃいますが、結果として彼のバンドが学院一なんだから、一応成功はしているのでしょう。
ただ彼は演奏の技法を教えているわけでも、その曲に込められた心を教えているわけでもなく
理不尽に叱って学生たちを追いつめているだけなんですね。
たとえば誰から音を外すと即、犯人捜しをするわけですが、正しく演奏している人を犯人扱いします。
ブタ野郎とののしって彼を教室から追い出し、彼が出て行ったあとで本当に外した生徒を名指しする・・
というやり方は、教師としてはあり得ないですよね。
人格を否定するような叱り方で、気に入らないと荒れ狂い、暴力上等・・・
ただそんな彼だからこそ、ちょっと目をかけられれば有頂天になるし、
優しい言葉をかけられれでもしたら、一生この人について行こう!なんて気になってしまいます。
昔はこういうフレッチャーみたいな教師、そこそこいましたよね。
私の父はまさにこのタイプでしたから、こういう人に出会ってもあんまりビビらずに人生送ってこられました。
「ひどく怒った後に優しさを見せて、お前のためを思って・・・」みたいなことを言って
それで他人の心を掴んだ気でいる「手法」は子どもの頃から「まるっとお見通し」で
こういうタイプは大嫌いだけどむしろ扱いやすいタイプだと思っていました。
フレッチャーのことも最初は楽々理解可能だとおもっていたんですが、
彼はちょっとその枠を越えちゃってますね。
それとは逆に、ニーマンのパパは優しすぎるほどの父親で、世話好きで温かい。
でも、生活のために夢をあきらめて教師になった父親をニーマンはむしろ軽蔑しているんです。
「学生のマイナーリーグでフットボールのMVPになった」とか
「校内のベストティーチャーに選ばれた」とかのちっちゃい名誉に大喜びの親族たちにも不満で
「プロから声もかからないような三部の大学でプレーしてどうする」
「自分はプロのドラマーになる夢は死んでもあきらめない」
そして
「元気で90歳まで長生きしてみんなに忘れられるより
自分は歴史に名を残す人物になる!」と。
映画館のフードコートでバイトするニコルという可愛いGFができるのですが、
彼女にも
「僕は偉大になりたいから、君の存在は邪魔だ」と(最初自分が誘っておきながら)一方的に別れるのです。
この「何様?」的な尊大さは、フレッチャーにしごかれてから性格が変わったように思いがちですが
もともと彼の内面にあったもの。
二人は出会うべくして出会ったのでしょう。
とにかくスゴイ演奏者になるためには努力も手段もいとわないと思っているニーマン。
そこまで導くことができるのはフレッチャー先生だけだと思っているから
明らかに理不尽なことを言われても従うしかないのです。彼にとってフレッチャーは神だから・・・
「B16号室、明日6時忘れるな」
最初逢った時、フレッチャーは間違いなくそういったのですが、練習開始は9時。
そして9時きっかりにフレッチャーはやってきました。
実はこの日ニーマンは寝坊をして到着したのは6時をまわっていたのですが、部屋には誰もいず。
でも最初に指示された時間からは(自分の不注意で)遅れたわけで、
先生はそれを知りながら黙っているのか?
3時間ここでひとりで待つことになんらかの意味があるのか?
まるで物言わぬ神の意思を必死で考える信者のようです。
結局なんでフレッチャーが6時と指示したのかは最後まで明かされませんが
(第三者の目から見たら)あきらかに「嫌がらせ」「いじわる」の類いですかね。
とにかく遅刻することへのストレスが後半のニーマンの異常とも思える行動の伏線となっています。
首席奏者だったタナーの楽譜を預かったニーマンが椅子に置いて失くしてしまったことで
全て暗譜しているニーマンがその日の演奏者となれたんですが、
この「紛失事件」の真相も最後まで明かされず。
これもなんとなくフレッチャー(神)のおぼしめしと言う気もしますが・・・
遅刻はNG
置き忘れはNG
1回は許されても2度は許されないもの。
ところが、大事な大会の日によりにもよってニーマンはそれをやらかしてしまい、事故にあって血まみれ。
それでもどうしても演奏者の地位を失いたくなくて血みどろでスティックを握って、
演奏をめちゃくちゃにしてしまいます。
まわりからは「頭がおかしい」と思われても仕方ないけれど、ニーマンの気持ちも嫌と言うほど伝わります。
その後学院を退学になったニーマンは、偶然バーでピアノを弾くフレッチャーと再会。
彼もまた、元教え子が鬱で自殺した責任をとらされて学院を辞めていました。
「(今自分が指揮をしている)うちのバンドはドラムがダメだ。お前に演奏してほしい」
ところが、本番でやったのはフレッチャーに言われたのとは全く別の曲。
楽譜もないし弾いたこともないニーマンがまともに演奏できるはずもなく・・・・
フレチャーは、自分を密告して退職に追い込んだのはニーマンだと思い込んでいて、
観客の前で大恥をかかせてやろうと思っていたんでした。
「私を舐めるな、密告したのはお前だろ」
フレッチャーは神でも恩師でもなく、ただのクソ野郎だったと確信したニーマンは
その想いを晴らすべく、素晴らしい演奏を聴かせる・・・・・といったラスト。
とにかく音楽映画なのに、楽しいシーンがほとんどなく、嫌な気持ちにさせる「嫌がらせ映画」(これ、褒め言葉)
私は、個人的には罵倒も暴力も練習シーンでは「あり」だと思っているんですが、
独りよがりな演奏は、もっと大物になってから初めて許されるもので
たかが学生の分際で客席の観客たちを巻き込んではダメだよね~
とは思いますけど。
ところでこの「セッション」というタイトル。
原題は「Whiplash(ムチ打ち)」で、本編中に演奏されるジャズの曲名でもあります。
「セッション」というと、ジャズでは演奏家が集まって即興的に演奏すること。
でも楽しくセッションするシーンなんてほとんどないし、12年公開の名作「セッションズ」とも紛らわしいし、
原題のままでいいような気がしますが・・・
「鳥肌ものにすばらしい」という触れ込みのラスト9分の演奏シーンも、
たしかに映画としては大変な高揚感で、今までつかみどころのないボンクラ役しかやってなかったマイルズ・テラーが
まさに本気を出してるのが感動ものですが、音楽としてはどうよ?って思います。
一度もゲネプロなしでステージに立つなんてありえないし。
繰り返しになりますが、観客のことを全く考えてない演奏者なんてやっぱり許せないなぁ~
ドラムを楽しみたかったら、むしろライバルの「バードマン」のほうをオススメしますね。
これから観たい映画(60)
3月公開
▲「パリよ永遠に」 感想UP
▲「博士と彼女のセオリー」 感想UP
▲「イミテーションゲーム エニグマと天才数学者の秘密」 感想UP
〇「イントゥ・ザ・ウッズ」
▲「風に立つライオン」感想UP
〇「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」
▲「陽だまりハウスでマラソンを」 感想UP
〇「ジュピター」
4月公開
〇「ジヌよさらば~かむろば村へ」
▲「パレードへようこそ」 感想UP
▲「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 感想UP
▲「ソロモンの偽証 後篇 裁判」 感想UP
▲「マジック・イン・ムーンライト」 感 想UP
▲「セッション」 感想UP
〇「王妃の館」
〇「龍三と七人の子分たち」
5月公開
〇5/9「ホーンズ 容疑者と告白の角」 (ユナイテッドシネマ豊洲)
〇5/15「真夜中のゆりかご」(TOHOシャンテ)
〇5/16「駈込み女と駆出し男」
〇5/16「ラン・オールナイト」
〇5/23「サンドラの週末」(ヒューマントラスト有楽町)
〇5/23「イニシエーション・ラブ」
◎5/23「チャッピー」 (ユナイテッドシネマ豊島園)
〇5/30「誘拐の掟」 (ユナイテッドシネマ豊洲)
ぜひ見たいもの → ◎
できたら観たいもの→ 〇
上映終了してしまったもの→☓
すでに観たもの→▲
上映館の少ない作品には、近場のシアターをメモしています
オスカー受賞作の公開も一段落して、注目作品も少な目。
「第9地区」のブロムカンプ監督の新作「チャッピー」が一番の期待作ですが
これ、豊洲までいくと4DXで見られるようなのでこれも楽しみ。
来月、ついにシネマート六本木が閉館となります。
私は韓流映画はそんなに見ないのですが、見逃したミニシアター系洋画も
名画座落ちの前のタイミングでかけてくれる貴重な映画館でした。
木曜日って割引料金を設定するシアターほとんどないんですが
ここは会員だと木曜日1100円で見られたのでそれもありがたかったです。残念!
逆に先月東宝シネマの新宿が華々しくオープンして、「セッション」は初めてここで観たのですが
ものすごい混雑で驚きました。
GW期間とはいえ平日だったし、割引もない日なのに、超満員でプレミアシートも満席。
最近は人が少なすぎて心配になるような映画館が多いので、混雑していると逆にホッとしますが
万人向けの娯楽作中心のシネコンばかりになってしまうのも悲しいです。
フォーカス
映画「フォーカス」 平成27年5月1日公開 ★★☆☆☆

30人の熟練詐欺師集団をまとめるニッキー(ウィル・スミス)は、半人前な女詐欺師ジェス
(マーゴット・ロビー)に可能性を見いだし、一流の犯罪者にすべくノウハウを伝授する。
やがて二人は恋に落ちるが、恋愛は自分の仕事の邪魔になると判断しジェスのもとを去る。
数年後、ニッキーが一世一代の詐欺を仕掛けるブエノスアイレスのモーターレース会場で、
一段と美貌に磨きをかけたジェスと再会し……。 (シネマ・トゥデイ)
親ばかキャラがすっかり定着してしまったウィル・スミスの久しぶりの主演作。
天才詐欺師なんてどう考えても彼のキャラじゃないなあと思ったら、案の定、
ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット、ベン・アフレックたちが降板してお鉢が回ってきたらしい・・・
ニックはホテルで美女ジェスに声をかけられ彼女の部屋にいっていちゃついていると
帰宅した彼女の夫に銃を向けられます。
日本でいう美人局(つつもたせ)ですが、ニックはこれを最初から見破っており、
難なく男を撃退します。
ニックが窃盗集団のリーダーだと知って、ジェスは弟子にしてくれと懇願。
実は彼女も腕利きの女スリだったのです。
彼らは大きなイベントに集まる群衆に紛れて、財布やパスポートや時計や貴金属を盗み
カード類をスキミングして見事なチームプレイでバレないようにもとに戻し
盗んだものや情報はすぐに現金化して、
あっという間に100万ドル単位の収益をあげるのです。
完全に犯罪ですけれど、あまりに鮮やかで見ているだけでスゴイ高揚感です。
(でも楽しかったのはここまで・・・)
現金はすぐに山分けして解散!と思いきや、
なぜかそれをバッグに詰めて、ニックはジェスを誘ってフットボールの観戦に行きます。
そして偶然出会った中国人ギャンブラー、ユァンと賭けを始めるのですが、
何回やってもユァンの勝ち。
次第に賭け金は吊り上がり、バッグの中の現金をすべて失ってしまったニックは
自分の全財産を賭けて、一方的に不利な賭けを提案します。
それは、ユァンがスタジアムのなかのひとりの選手を決め、それを何も知らないジェスが当てるというもの。
実はリーと賭けをすることも、負け続けることも、リーとジェスが誰を選ぶかもすべてニックはお見通しだった・・・
というんですが、ネタバレを知ってもあまりに結果オーライなのにちょっとひいてしまいました。
話はまだまだつづき、3年後ブエノスアイレスで再会した二人は今度はチームのオーナーたちを巻き込んで
サーキットを舞台に詐欺を働くんですが、
これは新しいマシンのEXRというシステムに関するもので、IT関係の詐欺みたいですが、
これまた無理やりな脚本なので、ストーリーは省略。
なんだかこういう知的詐欺ってウィル・スミスにはあってないような・・・
どちらかと言うと、現金の入ったバッグをひったくって全力疾走して逃げおおせる、
そんなイメージと言ったら失礼でしょうか?
ジェスとのからみも無駄に多くて、やたらセクシー路線なんですが、彼はこっち系でもないですよね?
ライアン・ゴズリング仕様を変更なしで持ってきたのかな?
ウィルには、今までのような音楽やアクションで楽しめる作品で勝負してほしいです。
助演では、今までゴージャスな外見重視のチョイ役ばかりだったマーゴット・ロビーのセリフの多さもですが、
なんといっても相棒ファーハド役のアドリアン・マルティネスが素晴らしい!
マイペースのお気楽男に見えて、めちゃくちゃ仕事ができる。
本作ではほとんどの仕込みは彼が仕切っていましたから、本当に美味しい訳です。
一度観たら忘れられない愛すべき風貌もインパクト大!
今までそれほど役に恵まれていなかったようですが、これから絶対に活躍しそうですよ。
グッド・ライ いちばん優しい嘘
映画「グッドライ いちばん優しい嘘」平成27年4月17日公開 ★★★★★
スーダンの内戦で両親を亡くしたマメール(アーノルド・オーチェン)らを空港で出迎える。
これまで抜かりなく仕事をこなしてきた彼女の任務は、難民の彼らに勤め先を見つけることだった。
だが、電話など見たこともなく、マクドナルドも知らない彼らの就職は困難を極める。 (シネマ・トゥデイ)
いかにも「感動もの」っていう感じのタイトルにリース・ウィザースプーンの大写しのポスター。
スーダン難民の話らしいので、きっと彼女が自分を犠牲にする優しい嘘で彼らを救い、
組織や社会を動かしたんじゃないか・・・みたいな予感で、どうしても観たい、ってほどでもなかったのですが、
実際観たら、あら、びっくり!
主役はスーダン難民の青年たちで、、リース演じるキャリーは彼女が十八番のラブコメのヒロインそのまま。
ドライで口が悪くて片付けが苦手で・・・みたいな等身大の女性です。
1983年に始まった(第2次)スーダン内戦。
約二百五十万人の南部住人が殺され、数百万人が居住地を追われたといわれます。
文章にすると1行ですが、今まで平和に暮らしていたのに、ある日突然ヘリが空を飛び
銃をもった兵士が全く無抵抗の村人たちを無差別に射殺し、村は焼き払われ
残った子どもたちはうろたえるばかり。
どんなにか恐怖にさらされたことでしょう。
この内戦はアラブvs非アラブの抗争らしいですが、全く民間人の彼らにとってはなんのことやら・・・です。
それでも生き残るために村を捨て、兄弟で東へ向かいます。
前に長老が
「何かあったらエチオピアが安全だ」と聞かされていたから、ひたすら東へと・・・
持ち物は1冊の聖書と鍋だけ。
水も食べ物も見つかる保証はなく、猛獣がうろつき、兵士からいつ攻撃を受けるか分からない危険な旅路。
それでも、ヒョウの食べ残しを奪ったりしてなんとか東へ416㌔歩いてエチオピア国境へ。
ところが、逆にエチオピアから逃げてくる人たちと遭遇。
仕方なく、今度はケニア目指して南へと歩きはじめる兄弟たち。
右下の小さい目盛が100km。
これだけの距離を、何も持たず裸足で小さい子どもたちが歩き続けるんですよ!
ある大きな川にさしかかった時、兄のテオが
「この先は危険だ。川を渡ろう」と。
弟たちもそれにしたがい、つるを体に巻きつけて流されないようにしながら渡り始めると
兄の予測どおり、上流からたくさんの死体が流れてきます。
死体をかきわけ、やっとのことで向こう岸へたどり着く兄弟たち。
ところがその夜、茂みで眠っていた時に弟のマメールが政府軍の兵士に見つかってしまいます。
すると兄のテオが飛び出してきて両手をあげながら
「仲間とはぐれてしまった」といって自分から兵士に捕われ、弟たちを助けます。
そして1256㌔歩き続けて、ようやくケニアのキャンプに到着。
そこで7年もの間生活することになります。
「キャンプでは団結が強まったが、よくなる兆しは高まっては消えた」
キャンプで暮らすうちに彼らは英語を覚え、マメールは看護の助手をしながら医師になることを夢見ていました。
2000年、ロストボーイとよばれる彼らをアメリカに移住する計画に運よく選ばれた兄弟は
生まれて初めて飛行機に乗ってカンサスシティに到着します。
そこで出会ったのが職業紹介所のキャリー。
英語はわかるものの、ファストフードもエスカレーターも電話すら知らない彼らの扱いは大変。
礼儀正しくひたむきな彼らに仕事を与えて自立させようと、キャリーは彼女なりに知恵を絞って頑張ります。
カルチャーギャップ系のあるあるネタばかりと思いきや、三人の兄弟の個性も尊重して
やさしく見守る視線が温かいです。
右 → 勉強熱心で努力家のマメール
中 → 信心深く心優しいジェレマイヤー
左 → 手先が器用なポール
ポールは工場の部品製造ラインで実力を発揮するも、白人の同僚に恨まれ薬物の罠にはまり・・・
マメールは仕事はできるのに納得いかないといつまでも食いさがるから煙たがれ・・・
ポールは期限切れ商品をホームレスに与えたのがバレて、スーパーをクビになります。
この国ではペットの餌をお金を出して買うくせに、捨てるものを飢えた人間に与えても罪だという。
それがどうしても納得いかないと涙を流すポールにキャリーはいいます。
「社会には権力のあるバカがいて、そいつに従わないとワリを食うことがあるの」
そして「難民」「スーダン」でググると、今まで知らなかったロストボーイたちの悲惨な画像が・・・
彼らにはアビタルという姉がいて、アフリカではかたときも離れずに一緒だったのに
アメリカ側の事情でNYの空港で引き離され、ひとりボストンにおくられてしまっていました。
911のテロ以来、イスラム支援国家スーダンからの難民受け入れはストップし
スーダン人の国内移動も限られていたのですが、キャリーはそれに納得できず、移民局に直接談判。
(このへんは予告編でもやっていました)
マメールたちはイスラムのスーダン政府軍から迫害されていたのだから、
彼らがスーダン人を理由に不利な扱いを受けるのは筋違いですよね。
どうしても姉と一緒にカンサスシティで暮らさせてあげたい!
女性の場合は受け入れ家庭があれば何とかなりそうなのを知ったキャリーは
散らかり放題の汚部屋を片付けて認定を受け、無事アビダルを迎え入れるのに成功します。
兄弟の感動的な再会で、めでたし、めでたし・・・
ただキャリーはゴリ押しはしたものの、嘘はついていないので、あれれ・・・?と思っていたら
この話にはまた続きがありました。
私は彼らはみんな実の兄弟だと思っていたんですが、マメール、アビタル、(捕えられた)テオ以外は
難民仲間だったんですね(そういえば全然似ていない)
そこへ、生き別れになったテオらしき人物の生存情報が寄せられ、
マメールはテオを探しにひとりカクマ難民キャンプへ旅立ちます。
名簿もあってないようなものだから、10万人もいるという難民の中から兄を探すのは困難を極めましたが
奇跡的に兄に再会!!
ただ問題はこれからで、どうやって兄をアメリカに連れて行くか?
親米国の大使館に片っ端から保護を求めてビザを出してもらうしか方法はないのですが
テオは病気に侵されていて、彼には時間がもうあまりないのです。
思い余ったマメールは、テオに「ビザは手に入った」と嘘をついて、兄の髭をそって
いっしょに空港に向かいます。
そして出国審査の列にならんでいるときに
「これからは兄さんがマメールだ」と自分のパスポートを渡してそっと列から外れるのです。
とっさの嘘で自分たちを救ってくれた兄へのマメールからの「グッドライ」
自分は難民キャンプで医師たちの手伝いをしながら残りの人生をすごすことを選択するのです。
嘘をつかざるを得ないのは、受け入れ国のお役所的事情によるものですが
日本はスーダン難民を受け入れることすらしていないし、
私自身も何もしていないのに気づいて愕然としました。
スーダンの彼らには私たちがどんな生活をしているのかは想像もつかないでしょが
「スーダン」「難民」でググればいくらでも情報でてくるのにみないようにしている私たち。
職業紹介の仕事をしながらもロストボーイのことはよくわかってないキャリーが彼らと出会って
自分のできることをしよう!と一念発起するシーンはとても共感できました。
こういうドラマでは誰かを「悪役」にして、そいつをぎゃふんと言わせる方が見てる方はすっきりするのですが
難民局の職員たちもボランティアたちも、自分たちの仕事をまじめにこなしているし
スーパーのオーナーにしたって、法令順守しているだけ。
悪人をつくりあげないのは、むしろフェアな気がします。
また本作では、「スーダン人は気の毒な可哀そうな国民」という見方もしていません。
彼らは自分たちの民族に誇りをもっているし、祖先から引き継いだものをとても大切にしています。
マティング・マジョク・アゴン・・・みたいに次々に祖先の名前を言い合うゲームのようなものがあって
テオとマメールも子どもの頃からやっていたこのゲームがいい使われ方をしていました。
「急ぐならひとりで行け
遠くへ行くならみんなで行け」
最後に出たテロップも深いな~と思いました。
本作は実話ではありませんが、マメールもジェイマールやポールもその他ほとんどの難民役の俳優が
本当にアメリカに移住したスーダン難民やその2世だとか。
ストーリー的にはたしかに上手くいきすぎのところもあるし、笑えるシーンも人為的な気もしますが
これこそ「グッドライ」なんじゃないかと思います。
映画には人を動かす力がありますからね。
それに比べたら、邦画の「風に立つライオン」は同じケニアの難民キャンプを扱いながらも
ピントはずれな脚色で、けっして「グッドライ」ではないですね。
ほとんどなにも受賞してない「無印」作品ではありますが、
そのなかでは今年ピカイチの映画ではないかと・・・・
上映館が少ない(23区では角川シネマ新宿のみ)のが本当に残念です。
ビリギャル
映画「ビリギャル」 平成27年5月1日公開 ★★☆☆☆
原作本「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した
名古屋の女子高に通うお気楽女子高生のさやか(有村架純)は全く勉強せず、
毎日友人たちと遊んで暮らしていた。
今の状態では大学への内部進学すらままならないと案じた母は、さやかに塾に通うよう言いつける。
彼女は金髪パーマにピアス、厚化粧にミニスカートのへそ出しルックで渋々入塾面接に行き、
教師の坪田と出会う。 (シネマ・トゥデイ)
↑この本がベストセラーになってるのは知っていましたが、
慶応といってもマイナー学部(内部進学でも人気のない藤沢校舎)だったら、
うっかりひとりくらい受かっちゃうかも?
でも、HOW TO本だと思って読んだら、ダイエット本より見込みすくないかも?
程度の認識で、もちろん未読です。
書いたのは彼女を合格に導いた塾講師で、
あと表紙の女の子も本人ではなくモデルだと聞いてさらに興味なくなりましたが、
映画のほうは、そこそこ楽しかったです。
これが本物のさやかさん。
左がウエディングプランナーになった現在。
右がビリギャル時代です。
ヤンキーにもみえますけど、ふわふわ遊びほうけていただけで、
警察ざたになったり、男関係が派手ってことでもないみたい。
小学生の時に学校でいじめを受けると、母親は娘を守って即、転校させますが、
転校先でも友だちはできず、孤立していました。
中学は制服のかわいい中高大一貫の私立に入り、スカート短くしたり化粧したりするうちに友人もたくさん。
「友だちできてよかったねぇ」
「さやかはわくわくすることだけ考えていればいいのよ~」
という母親の教育方針で、まったく勉強せずに楽しいことばかりやっていたら成績は急降下。
最もバカなクラスでそれでも楽しくすごしていたある日、学校の持ち物検査でタバコが見つかります。
「一緒に吸った生徒の名前を言え」と生活指導の教師に強要されるも口をわらず、
結局さやか一人が停学処分となるのですが、母親は友だちを売らなかった娘を誇りに思う、と胸をはります。
文章にするとこの上ないバカな救いような母子なんですが、
好感度サイコーの有村架純と吉田羊なもんで、とうしても肩入れしてしまうなぁ~
これ、絶対に反則ですよね。
このままだとエスカレーター式に大学には行けないから、
他の大学を受けさせるために。母子は塾の門をたたきます。
そして出会ったのが坪田先生
ケバい外観にお話にならない脳みそ。
学力は「小学校4年生程度」と言っていましたが、多分それ以下では?
せめていじめられっこ時代にもうちょっと勉強していれば、こんなことにはならなかったのにね~
それでも坪田先生は「零点でも全て空欄を埋めた努力」をほめ
「君の発想力は天才的だ!!」とたたえます。
小学生のドリルから始めて、少しずつレベルを上げ、歴史は小学生の学習漫画を熟読し・・・
目標は、イケメンがそろっていそうだという理由で「慶応大学」!
「行きたい学校に行かせるのが僕らの仕事」
「言っているうちに願いは向こうから近づいてくるんだよ」
という夢のある坪田先生のお言葉です。
そのうち学校の停学処分も解けるんですが、塾の時間に自宅での予習復習、
それに仲間とも夜遊びもするから、学校では居眠りばかりです。
学校に母親が呼び出されますが
「忙しくて学校しか寝る場所がないんです」
「うちの子はやればできる子なんです」
モンスターペアレントではないけれど、学校としてはけっこう扱いづらい親ですね。
吉田羊さんに頭を下げられたらもう教師の方が(正論でも)敗北決定!
子どもは叱って伸ばすか?褒めて伸ばすか?
褒めておいた方が、ちょっと叱った時に効果ありそうですが、
この「ああちゃん」というお母さんは、結局最後までさやかを叱らなかったような。
どんなときにも「ママはあなたの味方よ」と言うスタンスを貫くのは愚かにも思えるけれど
いざやってみるとなると難しい気もします。
逆に父親はプロ野球選手を目指す弟の英才教育につきっきりで、さやかのことは全く無視。
家にお金もいれないから、学費も塾代もああちゃんがパートで稼いでいるという。
(↑これ、絶対無理だと思います)
甲子園目指してまっしぐらの弟が挫折して不良になり、逆にさやかは慶応という目標ができ
勉強も楽しくなって上昇トレンドに乗っかってきます。
そして入試当日を迎え・・・・
まあ、タイトルにもあるように合格するんですけど、
申し訳ない、「グッド・ライ」を観た後だと、ホントにどうでもいい話にしか思えなくて困りました。
ヤクザの組長の妻だった人が一念発起して勉強を始め弁護士になったとか、そういう後日談ありかと思ったら
さやかは合格したとたん金髪に戻して、学校でもぎりぎり卒業できる程度しか勉強しなかったんだって!
そのかわり大学では交友関係拡げて今まで想像できなかったわくわくするようなことが出来たとか。
いかにも実話っぽくて、それはそれで良いとは思うんですが、
「グッド・ライ」のマメールたちに大学に行かせてあげたい、と、そればかり思ってしまうなぁ
勉強嫌いな人に無理して大学行かせる必要があるんでしょうか?
繰り返しになりますが「グッド・ライ」さえ見なければ、架純ちゃんの可愛さにだまされて
キュンとしてしまったかも。
吉瀬美智子や天海祐希たち「ハンサムウーマン枠」の女優を不安にさせる新戦力、吉田羊。
こんなもたもたしたお母さん役もできちゃうとなると、しばらくは彼女のひとり勝ち、って予感です。
角川からこんな第二弾も発売されています。
こんどは母(ああちゃん)が主役かな?
「ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話」
ワイルド・スピード SKY MISSION
巨大な犯罪組織を率いていたオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)一味を撃破し、
映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」平成27年4月17日公開 ★★★☆☆
彼から恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)を取り戻したドミニク(ヴィン・ディーゼル)。
ロサンゼルスへと戻った彼は、相棒のブライアン(ポール・ウォーカー)や妹のミアらと平穏な毎日を過ごしていた。
しかし、オーウェンの兄である特殊部隊出身の暗殺者デッカード(ジェイソン・ステイサム)が復讐を開始し・・・
(シネマ・トゥデイ)
予告編見て楽しそうだったのと、ポール・ウォーカーの最期の作品だということ、
それに何と言っても大好きなジェイソン・ステイサムが出るというので、鑑賞決定!
ところが良く考えたら、このシリーズ、7作もあるのに、私は映画館で観るの初めてなんでした。
DVDや地上波でぽつぽつ見てはいたので、何となく人間関係はわかりましたが・・・
そもそもは、公道を改造車で暴走する走り屋たちの話でしょ?
(カースタントはアクション映画の花だけど)こんなヤンキー映画だったら観たくはないんですが、
本作に限って言えば、限りなくMIやAチームやエクスペンダブルズに近い
チームアクションのバディものって感じです。
ただ、「車」の縛りがあるから、トラックを空から飛ばしたり、スーパーカーで高層ビルを突き破ったり・・・
まあこれが限界なんでしょうか。
今までのワイルドスピードの中では新鮮なんでしょうが、
「特攻野郎Aチーム」ではすでに戦車がパラシュートに乗って降りてきたし、
そういえば、強面メンバーが高い所が怖くてビビる、というのもAチームのパクリ?
タワー最上階から高級車を盗む、というのも、「ペントハウス」でも似たような設定だったし
手口としてはこっちの方が面白かったような・・・
あと、チームものとしては、キャラのバランス悪すぎです。
普通だったら
①リーダー格 ②戦闘能力高い ③女たらし ④メカ担当
と言うよう役割分担ありますが、(全作見てないのがいけないんですが)よくわからない。
見た目も、↑の画像でも、ハゲ比率高すぎ!
しかも今回の仇役がステイサムだから、ドウェイン・ジョンソン、ヴィン・ディーゼルと、
出番の多い三人ともが「ハゲマッチョ」で丸かぶりしています。
スキンヘッドの二人に挟まれると、
何か未練たらしく毛髪を残しているステイサムはどうよ?っていわれそうですが、
誰が何と言おうとも私は世界一のセクシーハゲマッチョは彼だとと思っています。
まあ、そんなことはどうでもいいんですが、
冒頭で前作で瀕死の重傷を負った弟(ルーク・エバンス)の枕元でデッカード(ステイサム)が
「待ってろ!兄ちゃんがカタをつけてやる」と。
ストーリー的には彼らは悪役なんですが、
私にとってはヤンキー上がりのドミニクのチームなんてなんの思い入れもないから
最強アニキの復讐劇にマジ期待してしまいます。
そしてホブス捜査官のオフィスでのすさまじい格闘シーンへと続くんですが
筋肉バキバキのドウェン・ジョンソンのほうが二回り位大きいはずなのに、ほぼ互角の闘い。素敵!
最後はデッカードが投げた手榴弾でホブスが大けがをします。
ステイサムが勝ったのは嬉しいけど、あの場面で飛び道具を使うのは卑怯です。
そのあとも、彼は遠隔操作で宅急便の荷物を爆発させて、家ごと吹き飛ばしたり・・・
アクション映画のお約束として、戦闘能力ある人はこういう姑息な手は使わないことになってるんだけどな。
アクション映画にはセクシーな女性は必須ではありますが、
本作ではストーリーに全くからまないところで、水着美女のたわわな胸やら
プリプリのお尻やらが必然性なく出てきます。
この辺がどうしても「殿方仕様」みたいで好きになれないんですが、
ただメンバーの恋愛事情は至って地味目で、パートナーひとすじ。
ストーリーに絡む方の女性は、世界一軍服の似合うミシェル・ロドリゲスはじめ、
格闘シーンこなせる女性ばかり。
命を狙われる天才ハッカーも女性でした(天才ハッカーには見えなかったけど)
エクスペンダブルズの新星ロンダ・ラウジーのアクションも見どころ。
ジーナ・カラーノは?と思ったら、彼女も前作で出てきたようです。
多分シリーズ初期にくらべたら、全体的に格闘シーン増えて「エクスペンダブルズ」寄りになっていますね。
「Aチーム」や「エクスペンダブルズ」と同じ林完治さんの字幕ならもっと良かったのに!
このシリーズの永いファンの人にはきっといろいろ見どころがあるんでしょうが、
(コロナビールとベルギービールのネタとか気になりました)
私はステイサムの登場シーンと、あとは急死したポール・ウォーカー演じるブライアンが
どこで姿を消すか?の2点だけに注目してました。
実は私が映画館でポールを観たのは去年の「フルスロットル」だけ。
その時にはすでにポールは交通事故でなくなっており、
当時撮影中の「ワイルドスピード」はどうなる?って話題になってたんですが、
なんと二人の弟を使って最後まで撮り終えたんですね。
ホント、良く似ています。
これに画像加工したら、全く見分けられないですね。
なので本編の中ではブライアンは最後まで死ぬことはなく、でも幕引きをしなくちゃいけないので
「足を洗って家族のものへ帰る」という流れです。
「さよならもいわずに行くのか?」
「いつも一緒だ、永遠の友だちだ」
みたいな会話があって、並走していた2台の車がY字路で別れていくんですが
そのときかかっていた音楽も良くて、思わずホロリとしてしまいました。
最後、デッカードは地下牢に捕えられたものの、絶対何らかの方法で出てくるだろうし
今回も世界中でヒットしているようなので、続編はあるんだろうなと思います。
それにしても、唯一のイケメンキャラだったブライアンがいなくなると、もうどこを向いてもハゲだらけ。
いっそのこと全員ハゲでもよさそうなものですが、それではステイサムが目立たないので
是非とも若いイケメンキャラ(ポールの弟?まさか!)を入れていただきたいと思います。
ホーンズ 容疑者と告白の角
原作本「ホーンズ 角」 ジョー・ヒル 小学館文庫 ★★★☆☆
恋人メリン(ジュノー・テンプル)を何者かに殺害された上に、容疑者にされてしまったイグ(ダニエル・ラドクリフ)。
苦しい日々を過ごす中、彼の額に突如として角が生えだす。
次第に太く大きくなっていく角に恐れおののくイグだったが、
その角にどんな相手であろうとも真実を語らせてしまう不思議な力があることに気付く。
角を使ってさまざまな者たちの思惑を引き出し、そこから生まれる新たな疑惑に直面するイグ。
やがて事件の真相に近づいていくが、それはあまりにも悲痛で凄惨なものだった。(シネマ・トゥデイ)
ハリーポッターを卒業したダニエル・ラドクリフがどういうキャラに出るか?
ハリポタでも最後のほうでは子役というよりはけっこうオッサンぽくなっていましたが
ここまで毛深いと、あんまり爽やかな役はちょっと来そうもないし・・・
最初の「ウーマン・イン・ブラック」はゴシックホラーで、髭面の子持ちの弁護士役でした。
悪くないと思ったんですけど、あまりに地味でほとんど話題にもなりませんでしたね。
次の「キル・ユア・ダーリン」はビートニク時代の実在の文学者アレン・ギンズバーグの役で、
超インテリ役ですが、めくるめく男色の世界で、ゲイのセックスシーンとかもあって、
こちらはハリーポッターファンのお子様には到底見せられない代物でした。
本作では、ある日突然頭に角が生えてしまう男の役。
↑の角はなんとなくヤギっぽかったので、
思わず、ナルニア国のタムナスさんを連想していました。
(これは角じゃなくて耳ですけど)この時のジェイムズ・マカヴォイは最高に似合っていました。
でもイグの頭から生える角はヤギやヒツジのではなく、悪魔とか鬼とかそういう角のようです。
最初のうちはフードかぶればごまかせたけど、最後のほうではこんな大変な姿に・・・
これも本人がやってるんでしょうか?特殊メークに時間かかりそう。
ストーリーは「冤罪事件」みたいな感じで始まります。
イグは最愛の恋人メリンと別れただけでも悲しいのに、彼女が惨殺され、
自分がその犯人だと疑われているという最悪の状況。
幼馴染のリーが弁護士をやってくれることになりましたが、
最後にメリンと会った晩の目撃情報とか、犯人の生体サンプルとか、
自分の無実を証明できる証拠もありそうなのに、意味なくみんなに嘘はつかれるわ、
鑑識ラボが焼けてサンプルが火事で焼失してしまうわで、どんどん窮地へ。
むしゃくしゃしたイグは、女友達のグレンナと関係をもってしまいます。(なぜ?)
すると、翌朝、額から角が少し生えているのにびっくり!
ところが、まわりはあまり驚かず、そればかりか、彼への反応がへんてこになります。
どうやら、この角をみると嘘がつけなくなるらしい。
というか、理性が消えて本能むき出しになる、ということらしいです。
グレンナは、いきなりドーナツを爆食いし始めるし、
角を切ってもらおうと病院にいっても、医師は診察そっちのけでセックスをはじめるし
待合室では騒がしい子どもをめぐって母親と看護婦が大ゲンカするし
懺悔しにいった教会の神父には「とっとと首をくくれ」といわれるし
実の親にまで「お前には失望した。早く消えてくれる?」といわれる始末。
「ぼくは人の最悪のブブンを引き出す」
と落胆するイグでしたが、「角を見た人は嘘はつけない」というお約束に気づき
これを利用して真犯人を探そうとするのです。
そして、意外な人の犯行が明らかになり・・・・
というようなストーリーです。
冤罪を裁判でいかに晴らすか?って話だと思ってみていると、悪魔界との大戦争みたいな展開に
もうなんだかわからなくなってきますが、きっとキリスト教がわかるともっと楽しめるのかも。
終盤はダークファンタジーで、ハリーポッターには本作が一番ちかいかも。
ただ、ファミリー映画としては、
下ネタやお下劣なHシーンも多くてR15指定を受けてしまったのは厳しいですね。
誘拐の掟
映画「誘拐の掟」 平成27年5月30日公開予定 ★★★☆☆
原作本「獣たちの墓」 ローレンス・ブロック 二見書房
元刑事のマット(リーアム・ニーソン)のところにある依頼が舞い込む。
それは妻を誘拐された夫からの、犯人を見つけ出してほしいというものだった。
マットはこれまでの刑事人生で身に付けた全てのスキルを総動員して誘拐犯の捜索に挑むが、
相手もなかなか尻尾を出さず……。 (シネマトゥデイ)
今月はリーアム・ニーソンの主演作が2本も公開になりますが、こちらは30日公開のサスペンス。
映画美学校試写室のレビュアー試写会で見せていただきました。
前に入っていた京橋の某靴下メーカーのビルは、世界遺産にしたいくらいの美しい建物。
取り壊しになって残念でしたが、渋谷のミニシアターコンンプレックス(Q-AXビル)のなかに移転していたんですね。
書かれたのは1992年、今から20年以上前です。
映画の中でも1999年設定だから、誘拐の手口も操作も、今とは全然違って、
遠隔操作の盗聴器や監視カメラ、GPSなんかも全然でてきません。
さすがに「逆探知するために会話を引き延ばす」なんていうのはなかったし、
携帯電話(ただし音声のみ)もぎりぎり登場します。
公衆電話にコインをいれてダイヤルするなんて、隔世の感がありますが、
いかにもアナログ親父っぽいリーアム・ニーソンが主役なので、
時代設定に気づかなくてもたいして違和感ありません。
さて、最初のシーンは1991年、ニューヨーク。
当時現役刑事だったマットは、非番の日にバーで飲んだくれていたとき、
バーテンを殺して逃げた男たちを追って、2人を射殺、一人の足を打ち抜いて表彰されるのですが
ある悲劇(それは最後でわかります)が起きて、彼は警察を止め、酒も断ちます。
そして8年後の1999年。
マットは無許可の私立探偵となって、ワケありの人たちの相談に乗って「ギフト」を受け取って生活していました。
酒を断っただけあって、(社会的立場は弱くなりましたけど)
髪もすっきり、部屋もきれいで、なんか健康的。
そんな彼のもとへ「断酒の会」で知り合ったピーター・クリストが弟の相談にのってくれと・・・
ピーターはヤク中でアル中の小汚い絵描きですが、弟のケニーは豪邸に住む青年実業家風。
ケニーは誘拐された妻キャリーの捜査をマットに依頼してきたのです。
「それはFBIの仕事だ」というマットに
「40万ドル払ったのに妻は殺された。犯人に復讐したい」と。
実はケニーの仕事は麻薬ディーラーで、警察沙汰にはできない事情があったのです。
それにしても、40万ドルをせしめた上に妻をバラバラ死体にして返し、
おびえる声をカセットに録音して送り付けるという残忍な犯人はとうてい許せず
マットは捜査を引き受けることにします。
とはいっても、警察のコネも使えず、特に情報源ももたないマットは、地道に聞き込みをし
図書館でマイクロフィルムを閲覧して過去の類似の事件を探すというアナログぶり。
たまたま出合ったTJというホームレスの少年がPCでたちどころに過去の事件を検索してくれます。
今でこそyahoo検索なんて子供でもできますけど、1999年だったら、PCオタクの部類なんでしょうね。
二人組の男・・・バンに女性を連れ込む・・・遺体をバラバラにしてゴミ袋に分けて入れる・・・
若い女性レイラの事件、警察官マリーの事件。
同様の二つの事件を調査するうちに犯人の影が浮かびあがるも、
見当はずれのアジトに潜入したり、麻薬取締官を襲ってしまったり、決して順調ではない進展。
とにかく、武器は「永年の刑事の勘」だけですから、テンポも悪くちょっとじりじりしてしまいます。
ただ、サム・スペードやフィリップ・マーロウに憧れるTJへのマットのアドバイスには納得。
刑事に必要なのは、忍耐力と直感と幸運、そして一番必要なのが「丈夫な膀胱」だとか。
チンピラから銃をくすねたTJへの警告もベテラン刑事の含蓄深いアドバイスでしたね。
そのうち、(マットの予想通り)ケニーの同業者の14歳の美しい娘が誘拐され
身代金を要求される事件が起こります。
やはり警察に通報はできないので、マットが代理人として犯人と接触し、少女を保護し、
TJの活躍もあって、彼らのアジトが判明し、警察だったら「犯人逮捕」となるところですが
マットの仕事は「依頼人の復讐」ですから、ケニーに犯人を引き渡してその場を去ります。
そしたら、あれれ・・・大変なことに。
ケニー役は、どこかでみたことあったとおもったら、ダウントン・アビーのマシューでしたね。
「ポスト カンバーバッチ」といわれる割には個性的でないですが
これから絶対に人気急上昇しそうな予感です。
この作品、ジャンルとしてはかなり心臓バクバクのスリラー映画です。
猟奇殺人を扱っているのに(残酷なシーンをそのまま映像にはしていないからか)
R指定受けてないんですよね。不思議。
ハリウッド映画というよりはスウェーデン映画の「ミレニアム三部作」に近いような感じです。
リーアム・ニーソンのアクションも堪能できますが、スカッとする娯楽作ではけっしてありません。
というのも、登場人物それぞれが抱えている苦悩があまりに深くて、受け止めきれない!
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すでに充分ネタバレしているので、勢いで書いちゃいますが、
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まず、ケニーの兄ピーターは、自分が誘拐のきっかけを作ったのでは?という心配が
マットによりそれが証明されてしまって、苦しみます。
何をやってもダメな自分は弟から軽蔑されていると思い込んで、
(ディーラーを止めて欲しい気持ちもあったのでしょうが)
結果的に弟を警察に売ってしまったのですから・・・
一方のケニーは、妻が殺されたのは、自分が身代金をケチったからだと信じ込んでいます。
次の事業の資金を含めて100万ドル用意できたのに、なぜ犯人に素直に従わなかったのか、と。
自分がレイラの事件の片棒を担いだのではないかと、墓守のジョナスも自分を責め
マットに犯人の片割れの名前を言い残すと、自ら命を絶ってしまいます。
そして、マットがずっと気に病んでいたことは、8年前犯人に向けた銃の流れ弾が
無関係の少女の目に命中し、死なせてしまったこと。
あのとき酒を飲んでいなかったらあんなことにはならなかったと、警察を辞め、
以来酒も一滴も飲んでいないのですが、それでも消えない後悔の思い。
第三者からしたら
「そんなこと、あなたの責任ではないよ」といって肩を抱いてあげたい気持ちです。
そんななか、犯人の二人は、被害者を殺して切り刻んだ場所で平然と暮らし
最後は仲間をも殺して
「まずは何か食ってズラかる前に(仲間を)処分しようと思ってた」
このシリアルキラーの犯人像にはモデルとなった実在の殺人鬼のコンビがいたと言います。
こういうやつらがバンをゆっくり走らせながらいつも獲物を狙っているかと思うと
おちおち生活できなくなってしまいます。
冒頭のちょっと官能的な映像も、実は・・・・と気づいたら、さらに怖くなってしまいました。
ラン・オールナイト
映画「ラン・オールナイト」 平成27年5月16日公開 ★★★★☆
命を狙われた息子を救うため相手を亡き者にする。
ところが相手がマフィアのボスで親友ショーン(エド・ハリス)の息子だったため、
復讐(ふくしゅう)に燃えるショーンはジミーと彼の息子を殺すことを宣言。
ジミー父子は、組織や金で買われた警察が包囲網を張り巡らせたニューヨークで、
迫り来る追手を必死に振り切ろうとするが……。 (シネマ・トゥデイ)
リーアム・ニーソンの2本目。
「凄腕だけど暗い過去をひきずるハードボイルドな元刑事」的な役が多いので、
続けざまに観るとちょっと混同してしまいますね。
リーアム・ニーソン主演、ジャウム・コレット=セラ監督の作品は「アンノウン」「フライトゲーム」に続いて3本目。
前2作は個人的にはイマイチだったんですが、本作はテンポのいいアクションとサスペンスフルな展開
そして息子を思う父の愛には感動しました。
ちょっとグロい「誘拐の掟」よりは人を選ばず楽しめる感じ。
ほとんどのシネコンで観られるのも嬉しいです。
「96時間」は4日間というタイムリミットがありましたが、
これも一晩、正確には16時間くらいに起きたできごとなんですね。
ただ時間軸がかなり行ったり来たりするし、誰と誰が親子か、も
みているうちに少しずつわかるので、しっかり見てないと混乱しますよ。
「永遠に許されない大きな罪を犯し、報いが自分に来た。
死ぬ前に思うのは後悔ばかり。
果たせなかった約束・・・悲しませた人たち・・・・」
瀕死の重傷を負った彼が人生を嘆き、話は16時間前にさかのぼります。
今回のリーアム・ニーソンは、かつて「墓掘りジミー」と呼ばれた、決して裁かれない元凄腕の殺し屋、
現在は無職の酔っぱらい、という設定。
一方、ジミーの親友ショーン(エド・ハリス)は、裏社会の重鎮としてかなりの力を持っています。
かつて、ジミーはショーン専属の殺し屋で17人以上殺したと思われているのですが
それはひたすらショーンの利益を守るためのもの。
警察官の大部分がショーンに買収されていたから、何人殺しても、罪に問われることもなかったのです。
ショーンはもう昔のように危ない橋を渡るようなことは避け、
時代には逆らえないと、合法的なビジネスに移行していたから
もうジミーの出番もないんですが、二人は不思議な友情と信頼でつながっていました。
ショーンにはダニーという出来そこないのチンピラの息子がいて、
こいつは飲んだくれの浮浪者みたいなジミーを何かとバカにしているですが、
ある日アルバニア人の売人に頼まれて父親に非合法の取引をもっていくと、あっさり却下されます。
大物マフィアのバカ息子がよくやりそうなことですが、アルバニア人も引き下がらす。
父から「お前のミスは自分でカタをつけろ」といわれたダニーは、取引を迫る相手を
銃で殺してしまうんですが、その現場を、ジミーの息子マイクに目撃されます。
マイクはダニーとは逆に良く出来た息子で、家族をほったらかしだった父のジミーを軽蔑して縁を切っていました。
父を反面教師にして、自分は家族を大切にするいい父親でした。
リムジンのドライバーで稼ぎ、親のない子どもたちへの支援プログラムに参加して
ボランティアでボクシングのコーチをして、
家に帰れば美人の妻と、天使のように可愛い二人の女の子たち・・・
このことを知ったショーンは驚きますが、バカでも可愛い息子なので。
ジミーに電話をして息子のマイクに口止めするよう頼みます。
ジミーがマイクの家にいくと、まさにダニーがマイクを撃とうとしていたところで
とっさに背後からダニーを射殺します。すごい早撃ち!
マイクはすぐに警察に電話をし、父がダニーを殺したこと、その前にダニーが売人を殺したことを言いますが
すでにショーンが手をまわしていて、悪徳警官をよこしたものだから、
マイクが殺人者にされて、あっさり逮捕されてしまいます。
父が撃たなかったら自分は死んでたのに、「犯人は父」と見たまんま通報するか?
って思いましたけど、自分の家に死体があるのは困るよね。
やっぱり私でもすぐに110番すると思いますが、日本だったら、極力現状保存して通報すれば
たいていは悪いようにはならないはず!ですよね~
パトカーに拉致されたマイクを追うのは殺人者の父ジミー。
「警察を追いかける犯人」という見事な逆転パターンのカーチェイスです。
ここは「ワイルドスピード」を凌ぎそうなスリル満点のカーアクションで見ごたえあり!
ともかくマイクをパトカーから救出はできたものの、その時に警官を殺してるし
警察は威信をかけて追いかけるし、ショーンも息子を殺された恨みで凄腕の殺し屋を差し向けるし
街中がこの親子の敵となってしまっています。
「朝までにケリをつけるから自分を信じてついてこい」
とマイクを説得して、親子の逃亡劇が始まります。
なんで「朝まで」なのか?
その理由ははっきりしないのですが、
タイムリミットを設けて自分に不信感いっぱいの息子を引き寄せたかったのかな?
警官はどうもショーンに金をもらってる汚職警官のほうが多いようですが
中には、なかなか有罪にならないジミーをなんとしても刑務所に入れたいと
それだけを心底思っているノーマルな刑事もいます。
ハーディング刑事はジミーの罪を暴くのを生きがいにしてるような愚直な刑事で
まあ敵には違いないんですが、少なくともマイクにはまともに対応してくれそうで
ジミーは彼を利用することにします。
一方、親友ショーンのほうは、愚息ダニーを殺されたのがどうしても許せなくて
「息子を失った親の気持ち」を味わせるために、まずマイクを殺し、そのあとジミーを殺す、と宣言します。
そして最強の殺し屋プライスを差し向けてくるから、警察より怖いのはむしろこっちの方。
暗視スコープとか最新兵器を備えてひたひたと迫ってくるプライスの怖いこと!
↑の画像の左端がプライスです。
右からショーン(エド・ハリス)ジミー(リーアムニーソン)マイク(ジョエルキナマン)。
組み合わせとしてはショーンの息子ダニーもいれて欲しいところ。
なんとダニー役のボイド・ホルブルックは「誘拐の掟」のピーターではありませんか!
両方とも微妙な役で気の毒ですが、リーアム・ニーソンと続けざまに共演できるとはね。
実はマイクがダニーの殺人を目撃した時、もうひとり黒人少年の目撃者がいて、
彼は怖くてすぐに姿を消したのだけれど、スマホで動画とっていたから、
彼を見つければマイクの無実が証明されるわけで、
この親子は警察とマフィアに追われながらも「目撃者の捜索」というもう一つの仕事もあって
もう任務山積みの一晩です。
ジミーとショーンンの直接対決があったり、ジミーの兄から秘密が暴かれたり、いろいろあるものの
なんとか山の別荘で無事だったマイクの妻子とも初めて会って、ハッピーエンド?
と思ったんですが、なんとプライスはここまでも追いかけてきます。
雇い主のショーンが死んだ後も追いかけるとは、これはすでにビジネスではなく
伝説の殺し屋ジミーを自分の手で仕留めたいというスナイパーの性でしょうかね。
ラストシーンも「ラン・オールナイト」の墓地での銃撃戦とカブって、ちょっと混同してしまいますが、
とにかく1週間の間にリーアムニーソンの新作映画を2本見られてとても満足です。
アクションもいいけれど、2組の父子の対比がまず面白い。
大物の父とバカ息子。
犯罪者の父とまっとうな息子。
息子たちはもう立派な大人なのに、それでも父は心配で、息子を心から愛しています。
愛するがゆえにどんなことでもできちゃうのが恐ろしいです。
何十年にもわたるショーンとの信頼関係なんてもろいものです。
この二人は、フツーのレストランで食事して懐かしい昔話を交えながら、
「まず息子を殺し、(子供を殺されて空虚になった)お前の目を見て
それからお前を殺す。」
なんて、究極に恐ろしい会話をしているので、あまりの緊張感に震えました。
すごいスピードでNY中を暴走し、射的ゲームのように発砲するアクションシーンも
フットボールが終わって流れ来る群衆や、ライトをつけて走る車の光の列とか、
街や人の営みもさりげなく描いていて、絵空事には思えませんでした。
本作の続編はありえませんけど、「誘拐の掟」のマット・スカダーシリーズはまた続くし
60歳を超えたリーアム・ニーソンにはまだまだ頑張ってほしいものです。
真夜中のゆりかご
映画「真夜中のゆりかご」 平成27年5月8日公開 ★★★★☆
愛する妻と幼い息子と幸せな毎日を送っていた刑事のアンドレアス(ニコライ・コスター=ワルドー)は、
通報を受けて同僚のシモン(ウルリク・トムセン)と共に現場に掛け付けた一室で、
薬物依存のカップルと目を覆うような育児放棄の現場を目の当たりにする。
夫婦でわが子をいつくしむ日々は愛に満ちていたが、ある日思いがけない悲劇に見舞われ、
アンドレアスの中の善悪の価値観が揺らいでいき……。 (シネマ・トゥデイ)
スサンネ・ビア監督の作品は、普通に幸せに暮らしていた家族が突然の不幸に見舞われ
苦しみ傷つきながらも、最後には(ハッピーエンドではないけれど)希望の光が見えるような・・・
ただ、この映画に限って言うと、最初の主人公の行動があまりにありえなくて、
どうしてもついていけなかったんですが、
後半にかけては、ちゃんと収まるべきところへ収まっていく納得いく展開でした。
幸せと不幸、善と悪、すべて紙一重で、絶対的なものはないんだと・・・
湖畔の洒落た家にアーティストの妻と7か月のアレクサンダーと暮らす実直な警察官アンドレアス。
彼が昔逮捕した薬物中毒のトリスタンのところにも同じ年頃の子どもがいるんですが
育児放棄されて糞尿まみれで泣いているところを発見してショックを受けます。
一方、アレクサンダーは夜泣きがひどく、毎晩抱っこしてあやしたり、
車に乗せてドライブしてようやく眠らせる状態で、夫婦ともに寝不足状態。
これは経験者にしかわからないでしょうが、子どもの夜泣きほどつらいものはない。
私は車に乗せたことはないけれど、ご近所への泣き声が気になるときは車で一回りして寝かせる人もいるそうです。
睡眠不足で運転して事故にあう?と嫌な予想をしていたら、それ以上の不幸が襲いかかります。
なんと、息子が突然死してしまうのです。
妻のアナは半狂乱。
通報したら連れて行かれるから、私も死ぬと号泣します。
どうしても説得できないアンドレアスは、とんでもないことを思いつきます。
なんとトリスタンの家に忍び込み、アレクサンダーの死体と、
育児放棄された彼の息子、ソーフスを取り換えるというもの。
これはないでしょう!
一緒に寝ている間に死んだのだったら、多分まだ体温もあったことでしょう。
まずは(死んでるとしても)救急車ですよね。
それで医師に死亡確認されてはじめて絶望するのが親ってもんです。
息子の葬儀を済ませた後で、手続きをとってソーフスを引き取る・・・
っていうのだったら何の問題もないんですが、まあそれじゃ映画にならないですけど・・・
ソーフスを盗み出すだけならまだしも、いくら死体とはいえ、
自分の最愛の子どもをそんな劣悪な場所に遺棄できるものなんでしょうか?
それ以前に、トリスタンと妻のサネが子どものすり替えに気づかないわけないじゃない!
生まれたばかりならともかく、犬の子ならともかく、7か月の赤ちゃんが見分けられないなんてこと・・・
実際、サネは自分の子どもじゃないと大騒ぎし、
一方トリスタンは、子どもが死んだのがばれたら刑務所に逆戻りなので、子どもを山中に埋めて
捜索願をだすという、これまたインチキをやらかすのです。
女性の立場でいうと、最愛の我が子を失うのは受け入れがたい苦しみで、
そういえば、子どもの死体をいつまでもおんぶしているニホンザルの映像とか思い出しました。
それが生まれ持っての母性なのかなぁ~
(それでも私だったらまず救急車だと思うけれど。)
アナは代わりにあてがわれたソーフスの世話をして立ち直ろうとするんですが
そんなことですべてが上手くいくはずもなく、アナは精神を病んでしまします。
自分の経験で言うと、自分の子どもが生まれると、他の同じ年頃の子どもに対しても
他人事でなく愛情を向けられるけれど、でも自分の子どもの代わりは到底つとまらない。
むしろ自分の子どもが死んでいるのに、なんでこの子は生きているのさ!って思ってしまいそうです。
二人の父親のインチキはすぐにバレ、それぞれに妥当な処分を受け、ラストには
やはりホッとするようなエピソードが待っています。
それにしても感じたのは、子どもにとって何が幸せなんだろう?ってこと。
↑ ①裕福で幸せそうなアンドレアスの家で育つアレクサンダー
↑ ②母は出所したばかりのDV夫の暴力におびえ、全く世話をされてないソーフス
②はトイレの床で糞尿まみれで放置されているのだから
どう考えても①のほうが環境よさそうですけど、
育児ノイローゼの母にはげしくあやされて、結局アレクサンダーの死因はいわゆる
「揺さぶられっこ症候群」だったということが後でわかるのです。
アナは実家とも疎遠で、亡くなってやってきた両親が、
棺桶や祭壇や花の心配ばかりしていたのも気になりました。
いろいろ考えさせられたけれど、それにしても、最初のアンドレアスの行動が
私にはどうしても理解できず、最後まで尾をひいてしまいました。
サンドラの週末
映画「サンドラの週末」平成27年5月23日公開 ★★★★☆
体調が思わしくなく休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)は、復帰のめどが立った矢先の金曜日、
ボーナス支給のため一人のクビを切らなくてはならないと解雇を通告される。
ところが、同僚の計らいで週明けに職員たちが投票を行い、
サンドラのためボーナス返上を受け入れる者が半分以上になればクビを回避できるという。
その週末、月曜日の投票に向けサンドラは同僚たちの説得するため奔走するが……。 (シネマトゥデイ)
休職明けに解雇を言い渡されたサンドラ。
彼女のクビと引き換えにほかの従業員にはひとり1000ユーロのボーナスが支給されるという。
ボーナスを返上してでもサンドラを復帰させたい、という同僚が過半数になれば
彼女は復帰できる、という、かなりシビアな設定です。
サンドラが働くのはベルギーの太陽光パネル製造会社。
安いアジア製品に押されて会社の経営も苦しいようです。
サンドラの病名も休職期間も明らかにされないのでなんともいえないですが、
普通に考えたら「経営悪化による退職勧奨」のケースで、いきなりクビは切れないと思うし
その判断を同僚にさせるというのも、なんだか残酷です。
最初の投票では14対2でサンドラの解雇が決まったのですが、
彼女の復帰を良く思わない主任の圧力があったようで、友人のジュリエットが社長と掛け合って
月曜日の再投票を約束させてくれます。
週末、サンドラは同僚の家を戸別訪問して、自分に投票してくれるよう、説得にまわる・・
という、ほんとにそれだけの話です。
現実的には、組合とか支援団体とかに泣きついた方が早そうな気もしますが
監督がダルデンヌ兄弟ですから、けっしてそういう方向にはいきません。
逆境からくじけず立ち上がる勇気や
厳しい現実のなかでお金と友情を選ばなければならない苦しい胸の内や
けっして余裕のない弱い立場の人たちが自分を奮い立たせて歩んでいく姿を
まるでドキュメンタリーのように丁寧に描いた作品になっています。
サンドラには2人の子どもとレストランで働く夫がいて、
共働きでないと家賃を払いきれない家計の事情。
サンドラは回復したといってもまだ薬が手放せない不安定な精神状態なんですが、
そこへ突然かかってきた解雇通知の電話に絶望します。
それでもジュリエットや夫の後押しで、かすかな希望を胸に
サンドラは週末、同僚を説得してみようと思うようになります。
16人の過半数は9人。
賛成するということは、サンドラの復職とひきかえに13万円ほどのボーナスを失うわけで
戸別訪問したら、家族の耳にもはいるだろうし、なんとも辛い交渉ですよね。
映画的には「12人の怒れる男」とか「リンカーン」とか、多数派工作をして、
大逆転して勝利!というのは非常に楽しい展開ではありますが
本作の場合、どんでん返しのきっかけになるような出来事もなければ、
同僚たちの反応は至ってありきたりなもの。
「あなたには同情するけれど、ボーナスがなければ自分の家の家計がなりたたない。悪く思わないで」
みたいな・・・
中には居留守をつかわれたり、突き飛ばされたり、酷い目にもあいますが、
かつてサンドラに優しくされたことを思い出して最初ボーナスに投票をしたのを悔いている後輩や
一番弱い立場の臨時雇いなのに、「隣人を助けよ」の教えを守って投票を約束してくれる移民の青年や
サンドラへの投票のために夫と大ゲンカして離婚をきめたアンヌとか、
サンドラの復帰を応援してくれる人も増えて、半数くらいになってくるのですが
さて、結果はいかに?
結末は書きませんけど、ともかくこの週末の経験が、病み上がりのサンドラを
強い自立した女性に成長させたことはまちがいないです。
(ベルギーの法律はわかりませんが)サンドラの突然の解雇は不当だとは思うものの、
彼女は正社員だから休職中も多少は賃金が払われていたでしょうし、
病気というのもうつ病(?)のような完治に時間がかかるものだったら
安く雇える非正規を雇った方が安上がりなのは間違いなく、
なんとなく会社側にも同情してしまいます。
パートナーの失業や子どもの学費や再婚資金などの事情でサンドラにどうしても投票できない同僚たちだって
経済状態ではサンドラの家より貧しそうな人がほとんどだし、
中には生活のためにも週末も働いてる人もいて、とても無理強いはできないような状況です。
精神安定剤や大量の水を飲んで、なんとか説得行脚をつづけるサンドラ。
それでもショックなことがあると、薬をひと箱飲んで病院に担ぎ込まれ胃洗浄をうけたり・・・
そんな状態で、もし復帰したとしても大丈夫なのか?って心配になってしまいます。
マリオン・コティヤールは本作でオスカーの主演女優賞にノミネートされました。
彼女は「エディット・ピアフ~愛の讃歌」ですでに受賞しているんですが、
フランス語映画はアカデミー賞のなかでは「外国映画」のカテゴリーですから
英語以外の映画で評価されるのって、ほんとに珍しいことですよね。
サンドラ役では、ゴージャスな大女優のオーラを消して、生活感にじみでる疲れ切った女性を・・・
最初マリオンだと気づかないほどでした。
来月にはいよいよジュリアン・ムーアが女優賞を受賞した「アリスのままで」が公開されます。
こちらも楽しみです。
天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬
映画「天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬」 平成27年5月23日公開 ★★★☆☆
天に召されるネロとパトラッシュ。
ところが突然、天使の手を振り払ったネロとパトラッシュは悪の手先となって復活し、
自分たちを不幸な状況に追い込んだ人間たちへの復讐(ふくしゅう)を誓う。
そんなネロとパトラッシュの暴挙を止めるべく、バカボン一家が立ち上がる。 (シネマ・トゥデイ)
「王妃の館」を観るはずが、見た人全員がイマイチだというので、
かといって株主招待券をまた無駄にするのも惜しい・・・ということで
急きょ見たのがコレ!
「天才バカボン」はあれだけテレビで人気あったのに、一度も劇場アニメにはならなかったそうです。
それに日本アニメーションの「フランダースの犬」をドッキングさせて、鷹の爪のFROGMANが監督・・・・・
という意味不明のコラボレーション。
「フランダースの犬」は劇場版は松竹配給だったし、
鷹の爪は東宝のシネマイレージカードやマナームービーでおなじみでした。
それが、今回は東映配給の劇場公開・・・とは、すごいクロスオーバーですよね。
「まるちゃんとサザエさん」「ドラえもんとクレヨンしんちゃん」なんていうお手軽コラボとはわけが違います。
ただ、作品自体は家庭用PCで作れそうなフラッシュアニメ。
著作権料が意外とかかってるのかもしれないけれど、製作費はかなり安そうです。
「泣ける話」といえば、マッチ売りの少女と並んで、フランダースの犬は上位間違いなし。
健気で可哀そうなネロは実は天国に召されていくとき、実は人間への復讐を誓って地獄に向かった・・・
と言う新解釈には、驚きます。
あの優しいネロがこんなになって、いいんでしょうか?
テレビの「世界名作劇場」で育った世代には酷ですよね~
アルプスの少女ハイジも家庭教師のトライのCMでいじり倒されているから
もはや心配無用なんでしょうか?
実は私は世代が違って、「少年少女世界文学全集」みたいな児童書で読んだから
あのネロやパトラッシュの造形には特別思い入れはありません。(ネロじゃなくてネルロだった)
愛犬と一緒に天国に行く、っていうのはハッピーエンド、という認識だったから
別に可哀そうでもなかったし。
そういえば、数年前に「日本版フランダースの犬の実写映画」を見た記憶があります。
→「スノープリンス禁じられた恋のメロディー」
これに比べたら、天才バカヴォンのほうがずっと面白いですよ!
ダンテ率いる悪の秘密結社「インテリペリ」は、世界征服を企んで、スーパーコンピューター「オメガ」を開発しますが、
世界中でたった一つ、バカボンのパパの名前だけが分からなくて入力できず
手下を潜入させてもどうしてもわからず、オメガはなかなかいまだ未完成。
地獄からネロとパトラッシュを蘇らせて差し向ける・・と言う展開。
赤塚アニメで育った私たちのなかにバカボンのパパの名前が気になった人、っていたのかな?
別にバカボンのママだって名前わからないし、それよりも、なんで
長男→バカボン 二男→ハジメ なのか、私はそっちの方が気になりましたけどね。
バカボンの小学校に転入生として潜入したネロは、パパの名前を聞き出そうとしますが上手くいかず。
一方、日本の内閣情報局はインテリぺりが世界征服のためにオメガ開発している情報を掴んでいて、
パパの名前が漏れないように真面目な精鋭局員神田を差し向けます。
ただ政府のほうは、そんなに凄いコンピューターなら日本にもぜひ欲しいと、
逆にパパから名前を聞き出して、それを教える代わりに1台ちょうだい!とダンテと交渉するのです。
日本の安全保障、こんなことでいいのかっ!!
っていうか、マイナンバー制が導入されても、パパの名前は国家も把握していない最高機密ってことでしょうか?
さて、パパの本名は何でしょう?
ネロはどうなる?
日本の安全保障は?
なんて、別にストーリーはどうでもいいんですが、まあ、こんな話です。
パパはひたすら太陽を西から登らせること以外は興味ないし、
ごめんください→お面(めん)ください
ネロ→オキロ
神田→なめ田
とかダジャレも不調で、笑うほどでもないんですが、
「命運」という単語がでるたびに
バカボンの頭では命運(メイウン)→青雲(セイウン)と脳内変換されて、
お線香の青雲のCM曲が流れるのはちょっと笑っちゃいました。
昔ながらのギャグも言い間違いも、
情報局の神田くんが律儀にいちいち突っ込んでくれるから、ちゃんとコントになってます。
パパはバカだけど、太陽を西から登らせるために努力を惜しまず、それを信じて見守る家族も素敵。
「これでいいのだ」と言いきる潔さも素敵。
ラストでは声を大にして
「これでいいのだ~!」といっしょに叫びたくなりました。
TOHOシャンテでは、いつももうちょっと見ていたかった鷹の爪の上映前のアニメーション。
ムービー版も10本以上あるようなので、さっそくDVDを予約しようと思います。





















